厚生労働省は、2012年度の国民年金保険料月額を2011年度から40円引き下げ、月額14,980円とする方針を決めました。2012年の4月から実施されます。国民年金保険料は2004年の年金制度改革で、毎年280円ずつ引き上げられ、2017年度以降は月額16.900円に据え置くことになっています。これらは2004年時点の物価に応じて決められたもので、実際の保険料は物価や賃金の変動を加味して調整する仕組みです。2010年までに消費者物価指数や平均実質賃金が下落しており、これらを反映しての保険料引き下げとなりました。ただし2012年度の年金支給額も昨年の物価下落に連動して4月から減額する方針が決定しており、国民年金を満額(月額 約65,700円)受給している場合には、月額約800円が減額されます。